どこまでも空は青く


カテゴリ:家族( 4 )



晩秋

「姉さん、メールアドレスは何にしますか。」
義弟が優しい声で尋ねた。

買ったまま使わないで、そのまま埃をかぶっていた
ノートパソコンを、皆が使えるようにして
彼は東京に帰って行った。

その後、まさか自分がこうやって
パソコンの前に向かうとは、思いもよらなかった。

ハワイの海が大好きだった義弟が
私にくれた最後の贈り物となった。

病をおして、尋ねてきてくれた晩秋の
あの日のことを、決して忘れることはできない。

あの優しい声とともに。
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by powder_snow31 | 2006-10-18 16:00 | 家族


サムエルの絵

主はきて立ち、前のように、「サムエルよ、サムエルよ」と呼ばれたので、サムエルは言った、「しもべは聞きます。お話しください」。 サムエル記上 第三章十節(口語訳)

***

祖母は、花が大好きだった。庭も家の中も、花で何時も埋まっていた。
冗談ばかり言っていて、タモリが人気が出てきた時には、もう彼の本名を
すでに知っており、孫達をうならせた。

信心深くもあり、仏壇の中にはたくさんの置物やお札が祭られていた。
その部屋の壁には、光に向かい ひざまずいている少年サムエルの絵が、飾られていた。
従弟がカトリック系の幼稚園でもらってきた絵を、可愛いいと言い飾っていた。
                  *
祖母がこの世とお別れする日が、近づいて来た。
車で二時間弱ほどかかる病院に、父と母はおりを見ては見舞いに行った。

その日は、病室の中に父と母と祖母の三人しかいなかった。
母が「私たちの信じている神さまを信じる。」と問いかけると
「信じるよ。」と祖母は答えた。
父と母は、イエス様に祖母のことを感謝し、祈ってから帰路についた。

家につき、玄関の戸を開けると電話が鳴った。
受話器から流れてくる声は、祖母が世を去ったことを告げた。

***

また言ふ『イエスよ、御國に入り給ふとき、我を憶えたまえ』
イエス言ひ給ふ『われ誠に汝らに告ぐ、今日なんぢは我と偕にパラダイスに在るべし』


   ルカ傳 第二十三章 四十二節~四十三節(文語訳)
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by powder_snow31 | 2006-10-07 09:53 | 家族


イングリッシュエイジ

我が家の倉庫が、デンデケデケデケ一色に染まっていた頃、
4歳年上の兄の方は、着実に我が道を、メリー・ホプキンの
レコードと共に歩んでいきました。

世界中を旅行することを夢み、それを語り続け、
英語に熱を入れる彼に、ここでも家族は巻きこまれました。

NHK教育のラジオ、テレビ番組、文化放送の百万人の英語をはぼ制覇。
家族は 観たい番組も観れず
英語は話せなくても、田崎先生のことはお馴染みの人となりました。

ブラザーのタイプライターを駆逐して
アメリカ、オーストラリアのペンフレンドとの英語の特訓。
ここで、一番困ったことは
オーストラリアから送られた一通の手紙。
同封されていた写真には、自宅の大きなプールをバックに金髪の美少女が写っています。
おまけに、こちらの写真も送ってくれと 書いてあるではありませんか。

北海道の、それもド田舎に住み、どんな写真を送れるというのでしょうか。
以下省略。

その兄は自分が思い、語った通りの人生を歩むこととなりました。

ましてや、神の子供達に神さまが良くして下さらないはずはないですよね。

今日の所属教会のメッセージは、主のみに信頼し、
自分の思いと言葉を否定的なものから守れと
語られていましたので、書いてみました。

妹の方は、
さっぱり英語は駄目なのです・・・・が。
哀れんでくださるお方を、感謝です。
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by powder_snow31 | 2006-09-24 19:06 | 家族


青春デンデケデケデケ

「あっ、あのおチビちゃん!」と声をかけられ
小学校2年生に、時をかける少女でした。

        *        *         *

大林監督の「青春デンデケデケデケ」を観た時、
まるで我が家のことを、撮ってもらったのかと思うほど
ソックリでした。(ちなみに原作は読んでいません。)

7歳年上の兄が、友人達とグループを組み
連日のデンデケデケデケの日々。

当時、我が家には 大きな倉庫があったものだから
合宿所化し、夕食も料理が得意なメンバーの一人が担当し、
一家でご馳走になるほどでした。

お蔭様で、クラスで一番のGS通になりました。

なんといっても、母は強かった。
父の勤務先のクリスマスパーティーに出演出来るように
手伝ったり、まるで映画そのものの世界。

とうとう、ローカル番組に「頑張っている高校生バンド」で
ゲストで出るほど出世しました。

プロを断念して、それぞれの道を歩んだ兄達のことを
少女時代の楽しかった思い出として、大切にしまってありました。

         *         *        *
昨日、兄のバンドのリーダーをされていた方と
思わぬところで、お会いしました。

何十年ぶりかの、考えてもいなかった設定での再会でした。
嬉しいのを通り越して、良いのかしらという感じ・・映画より面白い。
再会した場所は、かって兄達が出演したテレビ局でした。

この計らいを、感謝します。
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by powder_snow31 | 2006-09-22 23:11 | 家族

    
思いつくままに
by powder_snow31